
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
マイクロプラスチックの定義、海洋プラスチックごみの発生源、日本の廃プラスチック排出量とリサイクル量、プラスチック資源循環戦略、海洋汚染防止対策についての記述の正誤を判定する問題。
プラスチックごみ及びその資源循環に関する5つの記述(ア)〜(オ)について、それぞれの正誤を判定する問題。
① 押さえどころ: マイクロプラスチック=5mm以下、海洋プラごみは管理体制が整っていない途上国(特にアジア)からの発生が多い、プラスチック資源循環戦略=3R+Renewable
② イ(先進国から多い)誤で②④。ア(5mm以下)正で②
③ 正・誤・誤・正・正(②)
(ア)マイクロプラスチックは一般に5mm以下の微細なプラスチック類を指すという記述は正しい定義である。(イ)海洋プラスチックごみは、廃棄物管理インフラが十分整っていないアジアなどの開発途上国から発生しているものが多いとされており、「特に先進国から発生している」とする記述は実態と逆であり誤り。(ウ)2017年当時、日本国内の廃プラスチック排出量約900万トンのうち約250万トンがリサイクルされたが、その相当部分(半数を上回る量)が中国等へ輸出されて海外でリサイクルされていたとされ、「海外でリサイクルされたものは250万トンの半数以下であった」とする記述は実態と一致せず誤り。(エ)2019年の「プラスチック資源循環戦略」が「3R+Renewable」を基本的な方向性とし、紙やバイオマスプラスチック等の再生可能資源による代替を含めているという記述は事実と一致しており正しい。(オ)陸域からのごみの海域への流出を踏まえ、不法投棄・ポイ捨て撲滅や清掃活動の推進が海洋汚染防止の重要な対策になるという記述も正しい。したがってア=正、イ=誤、ウ=誤、エ=正、オ=正の組合せである②が正しい。
海洋プラスチックごみは、廃棄物管理体制が十分整っていない開発途上国(特にアジア)からの発生が多いとされる。日本国内の廃プラスチックのリサイクルにおいては、中国の輸入禁止措置(2017年末)以前は相当量が海外(特に中国)に輸出されてリサイクルされていた、という背景を押さえておく。
キーワード: マイクロプラスチック、プラスチック資源循環戦略、海洋プラスチックごみ、環境・エネルギー・技術