令和2年度 I-5-5

科目: 基礎科目 / 分野: 環境・エネルギー・技術 / 年度: 令和2年度

I-5-5 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

明治維新から第二次世界大戦に至るまでの日本の産業技術の発展(手工業の独自発展、西洋技術の導入、技術系学協会、科学的管理法と統計的品質管理、技術官僚の地位向上運動)についての記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題。出題に誤りがあり複数の選択肢が正解として扱われている。

解説

この問題で問われていること

明治維新から第二次世界大戦に至るまでの日本の産業技術の発展に関する5つの記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題。この問題は出題に誤りがあったとされ、選択肢④と③の両方が正解として扱われている(技術士第一次試験の公式正答による)。

解き方

① 年代の目安: テイラーの科学的管理法=20世紀初頭、統計的品質管理が日本で広まったのは第二次世界大戦後(デミングの来日など)
② ④は「明治維新〜第二次世界大戦」の間に統計的品質管理が導入されたとしており、時期が合わない。この問題は出題に誤りがあり、③も正解扱い
③ ④(③も正解扱い)

正解が正しい理由

テイラーの科学的管理法(20世紀初頭に米国で提唱)が国際競争力強化のために注目されたこと自体は史実と整合するが、「その際に統計的品質管理の方法が導入された」という部分は年代的に不自然である。統計的品質管理(SQC)は1920〜30年代に米国で考案された手法であり、日本での本格的な普及は第二次世界大戦後(1950年代のデミング博士来日など)であるため、「明治維新から第二次世界大戦に至るまで」の期間にテイラーの科学的管理法と統計的品質管理がセットで導入されたとする④の記述は、時代的な整合性を欠いており不適切である。なお、この問題は出題に誤りがあったとされ、③(技術系学協会が大学などの高学歴出身者たちによって組織されたという記述)についても不適切と判定され、④と③の両方が正解として扱われている。

各選択肢について

覚えるべきポイント

テイラーの科学的管理法(20世紀初頭)と統計的品質管理(1920〜30年代考案、日本での普及は第二次世界大戦後)は、考案された時期にずれがある別々の概念であり、「明治維新から第二次世界大戦まで」という期間内にセットで導入されたとするのは年代的に不自然である。なお、この問題は出題に誤りがあったとして、技術士第一次試験の公式正答では④と③の両方が正解として扱われている。

キーワード: 日本の産業技術史、科学的管理法、技術系学協会、環境・エネルギー・技術