
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
DNA二重らせんの相補的塩基対間の水素結合による熱変性、ヌクレオチド間のホスホジエステル結合、融解温度とGC含量(グアニンとシトシン)に関する空欄補充問題。
DNAの熱変性について、二重らせんを形成する結合(ア)、鎖の基本構造を形成する構成単位(イ)とその結合(ウ)、融解温度を高くする塩基(エ)を問う空欄補充問題。
① DNAの結合: 2本鎖の間=塩基対の水素結合(熱で切れる)、鎖の骨格=ヌクレオチド間のホスホジエステル結合(共有結合で切れない)。G-C対は水素結合3本で強い
② ア=水素結合で③④。イ=ヌクレオチド・ウ=ホスホジエステル結合で③(ウラシルはRNAの塩基)
③ ③
DNA二重らせんの2本の鎖は、相補的塩基対間の水素結合(ア)によって形成されており、熱や強アルカリで処理すると、水素結合が切れて変性し、一本鎖となる。しかし、それぞれの鎖の基本構造(骨格)を形成しているヌクレオチド(イ)間のホスホジエステル結合(ウ)は、共有結合であり壊れない。DNA分子の半分が変性する温度を融解温度といい、グアニンとシトシン(エ)の含量が多いほど高くなる。G-C対は水素結合が3本、A-T対は2本であるため、G-C含量が多いほど二重らせんが安定である。したがってア=水素結合、イ=ヌクレオチド、ウ=ホスホジエステル結合、エ=シトシンの③が正しい。
DNAの二本鎖は塩基対間の水素結合(A-T:2本、G-C:3本)で結ばれ、熱や強アルカリで一本鎖に変性する。鎖内のヌクレオチド間はホスホジエステル結合(共有結合)で、変性では切れない。G-C含量が多いほど融解温度は高い。ゆっくり冷却すると再び二重らせんに戻る(アニーリング)。
キーワード: DNAの変性、水素結合、ホスホジエステル結合、融解温度、GC含量、材料・化学・バイオ