平成29年度 I-4-1

科目: 基礎科目 / 分野: 材料・化学・バイオ / 年度: 平成29年度

I-4-1 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

金属イオン水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えると沈殿を生じ、さらに過剰に加えると沈殿が溶解する金属イオン(両性水酸化物を作るイオン)を選ぶ問題。

解説

この問題で問われていること

水酸化ナトリウム水溶液の添加で沈殿を生じ、過剰に加えると溶解する金属イオンを選ぶ問題。

解き方

① 水酸化ナトリウムを過剰に加えると溶ける(両性水酸化物)金属: Al・Zn・Sn・Pb(「ああすんなり」で覚える)
② 選択肢でこのグループに入るのはAl³⁺だけ
③ ④

正解が正しい理由

Al³⁺に水酸化ナトリウム水溶液を加えると、白色ゲル状の水酸化アルミニウムAl(OH)₃の沈殿を生じる。Al(OH)₃は両性水酸化物であり、過剰の水酸化ナトリウム水溶液に溶けて、テトラヒドロキソアルミン酸イオン[Al(OH)₄]⁻となる。したがって、沈殿が生じた後、さらに加えると溶解する金属イオンは、Al³⁺の④が最も適切である。

各選択肢について

覚えるべきポイント

過剰の水酸化ナトリウム水溶液に溶ける両性水酸化物を作る代表的な金属は、Al、Zn、Sn、Pbである。Ag⁺、Cu²⁺はアンモニア水の過剰で錯イオンとして溶けるが、水酸化ナトリウムの過剰では溶けない。

キーワード: 両性水酸化物、アルミニウム、水酸化ナトリウム、沈殿反応、金属イオン、材料・化学・バイオ