令和元年度(再試験) I-4-1

科目: 基礎科目 / 分野: 材料・化学・バイオ / 年度: 令和元年度(再試験)

I-4-1 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

二酸化炭素、ジエチルエーテル、メタン、三フッ化ホウ素、四塩化炭素のうち、分子の形と結合の極性から極性分子であるものを選ぶ問題。分子の対称性と双極子モーメントの理解が必要。

解説

この問題で問われていること

5つの化合物のうち、分子全体として極性を持つもの(双極子モーメントが打ち消し合わないもの)を選ぶ問題。

解き方

① 極性は「分子の形」で決まる: 直線形(CO₂)・正三角形(BF₃)・正四面体形(CH₄、CCl₄)は対称で打ち消し合い無極性。折れ線形(H₂O、エーテルのC−O−C)は極性
② ①③④⑤は対称な形。ジエチルエーテルだけ折れ線形
③ ②

正解が正しい理由

ジエチルエーテル(C₂H₅-O-C₂H₅)は、酸素原子を中心に2つのC−O結合が折れ線状(約110°)に配置されており、C−O結合の極性が互いに打ち消し合わず、分子全体として双極子モーメントを持つ極性分子である。一方、他の4つは分子の形が対称的で、結合の極性が打ち消し合うため無極性分子である。したがって②が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

分子の極性は「結合の極性」と「分子の形(対称性)」の両方で決まる。直線形(CO₂)、正三角形(BF₃)、正四面体形(CH₄、CCl₄)は対称なため無極性、折れ線形(H₂O、エーテル)や三角錐形(NH₃)は極性分子となる。

キーワード: 極性分子、双極子モーメント、分子の形、ジエチルエーテル、材料・化学・バイオ