令和元年度(再試験) I-4-2

科目: 基礎科目 / 分野: 材料・化学・バイオ / 年度: 令和元年度(再試験)

I-4-2 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

フェノール、酢酸、塩酸の酸としての強さ(酸性度)の強い順を問う問題。塩酸は強酸、酢酸は弱酸、フェノールは酢酸よりさらに弱い酸であるという酸性度の序列の理解が必要。

解説

この問題で問われていること

フェノール(a)、酢酸(b)、塩酸(c)を酸としての強さの強い順に並べる問題。

解き方

① 酸の強さの並び: 塩酸(強酸)>カルボン酸(酢酸)>炭酸>フェノール
② 塩酸(c)が最も強く、フェノール(a)が最も弱い → c−b−a
③ ③

正解が正しい理由

塩酸は水中でほぼ完全に電離する強酸である。酢酸はカルボン酸で、pKaは約4.8の弱酸である。フェノールはpKaが約10で、酢酸よりはるかに弱い酸(炭酸よりも弱い酸)である。したがって酸性度の強い順は塩酸(c)>酢酸(b)>フェノール(a)、すなわちc−b−aの③が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

酸性度の一般的な序列は、塩酸などの強酸>カルボン酸(酢酸、pKa≒5)>炭酸>フェノール(pKa≒10)>水・アルコール。有機化合物の酸性度は、電離後の共役塩基の安定性(共鳴による電荷の分散など)で説明できる。

キーワード: 酸性度、フェノール、酢酸、塩酸、電離定数、材料・化学・バイオ