
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
ナトリウムと水の反応、次亜塩素酸ナトリウムと塩酸の反応、水素と窒素からアンモニアの合成、塩化ナトリウムと炭酸カルシウムの反応、アンモニアの酸化によるHNO3生成、という5つの化学反応のうち酸化還元反応でないものを選ぶ問題。
5つの化学反応のうち、酸化数の変化を伴わない(酸化還元反応でない)ものを選ぶ問題。
① 酸化還元反応=どこかの原子の酸化数が変わる反応。単体(Na、H₂、N₂、O₂、Cl₂)が反応式に出てくれば、その原子の酸化数は0から変わるので酸化還元
② ①②③⑤には単体がある。④は陽イオンと陰イオンの組合せが入れ替わるだけで、酸化数は変わらない
③ ④
2NaCl+CaCO3→Na2CO3+CaCl2の反応では、Na(+1)、Cl(-1)、Ca(+2)、C(+4)、O(-2)のいずれの原子についても反応の前後で酸化数の変化がなく、単にイオンの組合せが入れ替わる複分解反応である。したがって④が正しい(酸化還元反応でないもの)。
酸化還元反応かどうかを判定するには、反応に関わる各原子の酸化数が反応の前後で変化しているかを確認する。イオンの組合せが入れ替わるだけの複分解反応(沈殿生成反応など)では、通常どの原子の酸化数も変化しないため酸化還元反応にはならない。
キーワード: 酸化還元反応、複分解、酸化数、材料・化学・バイオ