令和3年度 I-4-3

科目: 基礎科目 / 分野: 材料・化学・バイオ / 年度: 令和3年度

I-4-3 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

金属の応力とひずみの比例関係(フックの法則)、比例定数(ヤング率)の名称、マグネシウム・タングステンの常温でのヤング率の値、温度上昇に伴うヤング率の変化についての空欄補充問題。

解説

この問題で問われていること

金属が比較的小さい引張応力を受ける場合に成り立つ比例関係σ=Eεの名称(ア)、比例定数Eの名称(イ)、マグネシウム・タングステンの常温でのEの値(ウ・エ)、温度上昇に伴うEの変化(オ)を問う問題。

解き方

① σ=Eε はフックの法則、E はヤング率(縦弾性係数)。ヤング率は温度が上がると小さくなる。タングステンは非常に硬く、マグネシウムより大きい
② ア=フックで①②③。イ=ヤング率で①②。オ=小さくで②(マグネシウム45<タングステン407の順も一致)
③ ②

正解が正しい理由

応力とひずみが比例するσ=Eεという関係はフックの法則として知られており、比例定数Eはヤング率(縦弾性係数)と呼ばれる。常温でのヤング率は、マグネシウムでは約45GPa、タングステンでは約407GPaである(タングステンは非常に硬く剛性の高い金属として知られる)。また、温度が高くなると原子間の結合力が弱まるため、ヤング率は小さくなる。したがってア=フック、イ=ヤング率、ウ=45、エ=407、オ=小さくの組合せである②が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

応力とひずみの比例関係を表すσ=Eεはフックの法則、比例定数Eはヤング率(縦弾性係数)と呼ばれる。ポアソン比(横ひずみと縦ひずみの比)やブラッグの法則(X線回折の条件式)と混同しないよう注意する。ヤング率は温度が上昇すると一般に小さくなる。

キーワード: フックの法則、ヤング率、縦弾性係数、材料・化学・バイオ