
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
遺伝子突然変異(置換・挿入・欠失)に関する記述のうち、終止コドンへの変化の名称、フレームシフト、鎌状赤血球貧血症の原因、潜性形質の発現条件、突然変異の誘発要因についての正誤を判定する問題。
遺伝子突然変異(置換・挿入・欠失)に関する5つの記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
① 突然変異の種類: 1塩基の挿入・欠失=読み枠がずれるフレームシフト(影響が大きい)、置換で終止コドンになる=ナンセンス突然変異
② ①は中立突然変異ではない、③鎌状赤血球は置換、④潜性は両方に変異が必要、⑤X線や紫外線で起こりやすくなる
③ ②
遺伝子に1塩基の挿入が起こると、それ以降のコドンの読み枠(3塩基ごとの区切り)がずれるフレームシフトが生じ、挿入箇所以降のアミノ酸配列が大きく変わる可能性が高い。したがって②の記述はフレームシフト変異の説明として正しく、これが正答である。
1塩基の挿入・欠失は、それ以降の読み枠全体をずらすフレームシフト変異を引き起こし、影響が大きくなりやすいのに対し、1塩基の置換はアミノ酸1つの変化(ミスセンス)や終止コドンへの変化(ナンセンス)にとどまることが多い、という違いを区別しておく。また、潜性形質の発現には変異遺伝子のホモ接合(両方の対立遺伝子への変異)が必要である点、X線・紫外線・化学物質が突然変異を誘発する代表的な要因である点も基本知識として押さえておく。
キーワード: 遺伝子突然変異、フレームシフト、鎌状赤血球貧血症、材料・化学・バイオ