
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
酢酸・炭酸・フェノールの酸性度の強さの順序、塩酸と酢酸水溶液のpH、強塩基の水酸化物、炭酸カルシウムと希塩酸の反応、塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの反応についての記述の正誤を判定する化学の問題。
酸・塩基に関する5つの記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題。強酸と弱酸の違い、pHの考え方、酸性度の強さの順序についての知識が問われている。
① 強酸(塩酸)はほぼ全部電離し、弱酸(酢酸)は一部しか電離しない。同じ濃度でも水素イオン濃度が違うので、pHは塩酸の方が低い
② ②「同じ濃度なら同じpH」は電離度の違いを無視している
③ ②
塩酸は強酸であり水溶液中でほぼ完全に電離するのに対し、酢酸は弱酸であり一部しか電離しない。そのため同じモル濃度(0.1mol/L)であっても、塩酸の水素イオン濃度は酢酸よりもはるかに高く、塩酸の方がpHが低い(酸性が強い)。したがって「塩酸及び酢酸の0.1mol/L水溶液は同一のpHを示す」とする②の記述は、強酸と弱酸の電離度の違いを無視しており誤りであり、これが正答(最も不適切なもの)である。
強酸(塩酸など)と弱酸(酢酸など)は、同じモル濃度であっても電離度が異なるため、水溶液のpHは異なる。「モル濃度が同じならpHも同じ」という誤解をしないよう、強酸・弱酸の電離度の違いを区別しておく。
キーワード: 酸性度、強酸と弱酸、pH、材料・化学・バイオ