令和7年度 I-2-2

科目: 基礎科目 / 分野: 情報・論理 / 年度: 令和7年度

I-2-2 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

情報理論の基本用語(符号化・復号化、情報源符号化、通信路符号化、多元情報理論)に関する記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題。

解説

この問題で問われていること

情報理論に関する5つの記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題。符号化・復号化の基本定義から、情報源符号化・通信路符号化の各定理、多元情報理論まで幅広い用語の正確な理解が問われている。

解き方

① ユニバーサル符号化=情報源の統計的性質(文字の出現確率など)が分からなくても使える圧縮の符号化(例: LZ符号)。通信路の話ではない
② ④は「通信路の確率的特性を考慮しなくてよい符号化」をユニバーサル符号化と呼んでおり、情報源と通信路を取り違えている
③ ④

正解が正しい理由

④は「符号化したデータを送信するために用いる通信路の確率的特性を考慮する必要がない符号化」を「ユニバーサル符号化」と説明しているが、実際の「ユニバーサル符号化(universal coding)」は、統計的性質があらかじめ未知の情報源に対しても漸近的に最適な圧縮を実現する符号化方式(例: Lempel-Ziv符号)を指す用語であり、通信路の確率的特性を考慮しなくてよいという説明とは異なる概念である。したがって④が最も不適切であり、これが正答。

各選択肢について

覚えるべきポイント

情報源符号化定理は「通信路への入力長を最小化する」問題、通信路符号化定理は「伝送レートを最大化する」問題を扱う。「ユニバーサル符号化」は通信路特性ではなく情報源の統計的性質が未知の場合に用いられる符号化方式である点を区別して覚えておく。

キーワード: 情報理論、情報源符号化、通信路符号化、ユニバーサル符号化、情報・論理