平成27年度 III-21

科目: 専門科目 / 分野: 情報工学部門 / 年度: 平成27年度

III-21 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

プログラマ2名にEVMで進捗を管理した開発作業(予定20日、単価40,000円/人日、完成時総予算160万円)で、15日経過時点でEV120万円、AC150万円、完成時のコスト予測190万円のとき、この開発作業についての記述として最も適切なものを選ぶ問題。

解説

この問題で問われていること

EVMの指標を計算して、進捗(スケジュール)とコストの状況を読み取る問題。

解き方

① EVM: SPI=EV/PV、CPI=EV/AC。完成時コスト予測(EAC)は、今の効率が続くなら BAC/CPI、超過分だけで残りは計画どおりなら AC+(BAC−EV)
② BAC=2×20×4万=160万、15日時点のPV=160×15/20=120万=EV → 遅れなし(③×)。AC150万で30万超過(①×)
今の効率が続くなら 160/(120/150)=200万。実際の予測190万 = 150+(160−120) → 超過は一時的で残りは計画どおり(②⑤×)
③ ④

正解が正しい理由

完成時総予算BAC=2人×20日×40,000円=160万円。15日経過時点の計画価値PV=160万円×15/20=120万円。出来高EV=120万円なので、EV=PVで、SPI=1.0、スケジュールは計画どおりで、遅れはない。実コストAC=150万円、EV=120万円より、CPI=EV/AC=0.8、CV=EV−AC=−30万円で、15日時点で、コストが30万円超過している。完成時のコスト予測EAC=190万円は、EAC=AC+(BAC−EV)=150+(160−120)=190万円と一致し、これまでの超過分だけが、確定した損失で、残りの作業は、計画どおりの効率で進む(問題は一時的に発生したが、今は解決している)と予測していることを表す。もし現在のコスト効率が続くなら、EAC=BAC/CPI=160/0.8=200万円となる。したがって④が最も適切である。

各選択肢について

覚えるべきポイント

EAC(完成時総コスト見積り): 現在の効率が続く場合=BAC/CPI、残りは予算どおりの場合=AC+(BAC−EV)。どちらの式に合うかで、問題の性質(継続的か、一時的か)を判断できる。

キーワード: EVM、アーンドバリュー、PV、EV、AC、EAC、CPI、SPI、情報工学部門