平成29年度 III-25

科目: 専門科目 / 分野: 情報工学部門 / 年度: 平成29年度

III-25 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

アーンド・バリュー・マネジメントによって管理されている進行中のプロジェクトが、予算が約10%超過し、スケジュールが約10%遅延している状態のとき、残り期間もこれまでと同程度の作業効率で推移すると予測できる場合の記述として最も適切なものを選ぶ問題。

解説

この問題で問われていること

EVMの各指標(CV、CPI、SPI、EAC、VAC)の、値の大小(正負・1.0との比較)を、状況から判断する問題。

解き方

① EVMの見方: CPI=EV/AC(1未満=予算超過)、SPI=EV/PV(1未満=遅延)、CV=EV−AC、VAC=BAC−EAC。同じ効率で進むなら EAC=BAC/CPI
② 予算超過 → CPI<1、CV<0。遅延 → SPI<1。EAC=BAC/CPI>BAC なので VAC<0
③ ②

正解が正しい理由

予算が約10%超過とは、実コスト(AC)が、出来高(EV)より約10%大きい状態で、CV=EV−AC<0、CPI=EV/AC<1.0。スケジュールが約10%遅延とは、出来高(EV)が計画価値(PV)より小さい状態で、SV=EV−PV<0、SPI=EV/PV<1.0。残り期間も、同程度の作業効率で推移するなら、完成時総コスト見積りEAC=BAC/CPIは、CPI<1のため、BACよりも大きくなる。したがって②が最も適切である。

各選択肢について

覚えるべきポイント

CPI<1=コスト超過、SPI<1=遅延。CV=EV−AC、SV=EV−PV(負なら悪い)。EAC=BAC/CPI(効率が続く場合)、VAC=BAC−EAC。

キーワード: アーンドバリューマネジメント、EVM、EAC、BAC、CPI、SPI、VAC、コスト差異、情報工学部門