
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
10日後の天気出現率が晴れ20%、曇り50%、雨30%のとき、平均情報量(エントロピー)に最も近い値を求める問題。log2の値(log2 3=1.58、log2 5=2.32)を用いて計算する。
各事象の確率から、平均情報量(エントロピー)を計算する問題。
① エントロピーは0以上で、3通りの結果なら最大log₂3=1.58。0になるのは結果が確定しているときだけ
② ③④(負)、⑤(0)、②(4.56は最大値1.58を超える)はあり得ない。計算しても0.2×2.32+0.5×1+0.3×1.74≒1.49
③ 1.486(①)
平均情報量H=-Σ p log2 pである。晴れ(p=0.2=1/5)の情報量は、log2 5=2.32。曇り(p=0.5)の情報量は、log2 2=1。雨(p=0.3=3/10)の情報量は、log2(10/3)=log2 10−log2 3=(1+2.32)−1.58=1.74(log2 10=log2 2+log2 5=1+2.32)。したがってH=0.2×2.32+0.5×1+0.3×1.74=0.464+0.5+0.522=1.486[bit]となり、①が正しい。
■ log₂の意味
log₂xは「2を何乗するとxになるか」を表します。例えばlog₂8=3です。
■ 情報量と平均情報量
確率pで起こる出来事が起きたと知ったときの情報量は log₂(1/p) です。起こりにくい出来事ほど、知ったときの情報量は大きくなります。平均情報量(エントロピー)は、この情報量を確率で重み付けして平均したもの(p×log₂(1/p)の合計)です。
■ 対数の計算のきまり
・log₂(a/b)=log₂a−log₂b(割り算は引き算になる)
・log₂(a×b)=log₂a+log₂b(掛け算は足し算になる)
例えば log₂(10/3)=log₂10−log₂3、log₂10=log₂2+log₂5=1+2.32 です。
エントロピーH=Σ p_i log2(1/p_i)。確率が等しいほど大きく、結果が確定するとき0になる。負にはならない。
キーワード: エントロピー、平均情報量、情報量、確率、ビット、シャノン、情報工学部門