
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
アロー・ダイアグラム(PERT図)で表されるプロジェクトの、作業時間を延長できない作業の系列(クリティカルパス)を選ぶ問題。ダミー作業d1、d2の所要時間は0。
PERT図の最早結合点時刻から、クリティカルパスを求める問題。
① クリティカルパス=最も時間がかかる経路。全経路が選択肢に並んでいれば、所要時間を足して比べるだけ
② 共通のG(7)を除くと、A→C→E=12、A→C→F=11、B→C→E=11、B→C→F=10、B→D→F=9
③ 最長はA→C→E→G(②)
作業は、A(①→③、6)、B(①→②、5)、C(③→④、4)、D(②→⑤、3)、E(④→⑥、2)、F(⑤→⑥、1)、G(⑥→⑦、7)、ダミーd1(②→③、0)、d2(④→⑤、0)である。最早結合点時刻を求めると、②=5、③=max(6, 5+0)=6、④=6+4=10、⑤=max(5+3, 10+0)=10、⑥=max(10+2, 10+1)=12、⑦=12+7=19となる。プロジェクトの最短完了時間は19で、これを与える経路は、A(6)→C(4)→E(2)→G(7)=19である。他の経路は、A→C→d2→F→G=18、B→d1→C→E→G=18、B→D→F→G=16などで、19に満たない。したがってクリティカルパスは A→C→E→G の②である。
■ 最早結合点時刻
アロー・ダイアグラムの丸(結合点)から出る作業は、その結合点に入ってくる作業が全て終わらないと始められません。そのため、各結合点について「入ってくる経路のうち最も遅く終わるもの」の時刻(最大値)を順に求めます。これが最早結合点時刻で、最後の結合点⑦の値がプロジェクト全体の最短完了時間です。
■ ダミー作業
点線のd1・d2は所要時間0の作業で、「②の後でないと③から先の作業を始められない」といった順序関係だけを表します。
クリティカルパスは、始点から終点までの最長経路(所要時間の合計が最大の経路)で、遅れるとプロジェクト全体が遅れる。最早結合点時刻を前から順に求めて確認する。
キーワード: PERT、アロー・ダイアグラム、クリティカルパス、最早結合点時刻、プロジェクト管理、情報工学部門