令和5年度 I-2-6

科目: 基礎科目 / 分野: 情報・論理 / 年度: 令和5年度

I-2-6 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

部分集合A, B, Cとそれらの積集合の元の個数、およびA∪B∪Cの補集合の元の個数から、全体集合Vの元の個数を求める集合の問題。包除原理(inclusion-exclusion)の理解が必要。

解説

この問題で問われていること

部分集合A, B, Cの元の個数、およびそれらの積集合(A∩B, A∩C, B∩C, A∩B∩C)の元の個数が与えられ、A∪B∪Cの補集合の元の個数が400のとき、全体集合Vの元の個数を求める問題。

解き方

① |A∪B∪C|=|A|+|B|+|C|−(2つずつの重なり)+(3つ全部の重なり)。全体=和集合+その補集合
② 300+180+120−60−40−20+10=490 → 490+400=890
③ 890(④)

正解が正しい理由

包除原理より、|A∪B∪C|=|A|+|B|+|C|-|A∩B|-|A∩C|-|B∩C|+|A∩B∩C|=300+180+120-60-40-20+10=490となる。全体集合Vは(A∪B∪C)とその補集合の和で構成され、両者に重なりはないため、|V|=|A∪B∪C|+|A∪B∪Cの補集合|=490+400=890となる。したがって④が正しい。

この問題で必要な基礎

■ 記号の意味
・A∪B∪C(和集合): A・B・Cの少なくとも1つに入っている元の集まり
・A∩B(積集合): AとBの両方に入っている元の集まり
・補集合(上に線): 全体Vのうち、その集合に入っていない元の集まり

■ 包除原理のしくみ
|A|+|B|+|C|と単純に足すと、2つの集合に入っている元は2回、3つ全部に入っている元は3回数えられてしまいます。そこで2つずつの重なり(A∩B等)を引きますが、3つ全部に入っている元は3回引かれて0回になってしまうので、最後に|A∩B∩C|を1回分足し戻します。

各選択肢について

覚えるべきポイント

3つの集合の和集合の元の個数を求めるには、包除原理|A∪B∪C|=|A|+|B|+|C|-|A∩B|-|A∩C|-|B∩C|+|A∩B∩C|を用いる(2つの集合分をそれぞれ引きすぎた分を、3つ全ての積集合を足し戻して補正する)。全体集合の元の個数は、ある集合の元の個数とその補集合の元の個数の和に等しい。

キーワード: 包除原理、集合、和集合、情報・論理

出題履歴

類題(同じ論点の別問題)