
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
技術者倫理について、倫理綱領・倫理規程の位置づけ、規範の範囲(法・規則・契約・マニュアル・倫理・社会慣習)、技術者の責務、コンプライアンスの意味に関する(ア)〜(エ)の記述の正誤の組合せを選ぶ問題。
技術者倫理に関する4つの記述(ア〜エ)の正誤の組合せを選ぶ問題。
① 倫理綱領は団体内部で共有するもの(他団体には強制できない)。規範には法・規則・契約・マニュアルのほか倫理や社会慣習も含まれ、コンプライアンスの対象は法令に限られない
② ア〜エはどれもこの考え方どおりで、×にすべきものがない
③ すべて○(⑤)
(ア)倫理綱領ないし倫理規程は、基本的に各団体内部で共有されるものであり、たとえばA学会の倫理綱領は、B学会の会員の参考になり得ても、B学会員に強制するわけにはいかない。正しい(○)。(イ)規範は人が守る「きまり」で、技術者の周囲には、法(憲法、法令など)、企業や技術者団体等の定款、規則、外部との契約書、業務上のマニュアルなどがあるが、倫理、社会慣習も規範に含まれる。正しい(○)。(ウ)技術者は、科学技術の専門職として科学技術を利用する業務に従事し、その関係で生じる危害を抑止できる立場にあると見なされ、公衆の安全、健康及び福祉を図ることが求められている。正しい(○)。(エ)英語の「コンプライアンス」は、日本では「法令遵守」又は「法令順守」と表記されることも多いが、遵守・順守すべき対象は本来、法令に絞られるわけではなく、社会規範や企業倫理等も含まれる。正しい(○)。したがってすべて○の⑤が正しい。
倫理綱領・倫理規程は各団体内部で共有されるもの。規範には法・規則・契約・マニュアルのほか倫理や社会慣習も含まれ、コンプライアンスの対象は法令だけではない。技術者は公衆の安全・健康・福祉を図ることが求められる。
キーワード: 技術者倫理、倫理綱領、倫理規程、規範、コンプライアンス、公衆の安全、適性科目