
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
技術士法第4章の規定に鑑み、技術士等の義務・責務(守秘義務と独自調査の情報、利害関係者の意見、登録部門以外の資質向上、名称表示、公益確保)に関する(ア)〜(オ)の記述の正誤の組合せを選ぶ問題。
技術士法第4章の義務・責務に関する5つの記述(ア〜オ)の正誤の組合せを選ぶ問題。
① 技術士法第4章: 業務上知り得た秘密は守る、判断は事実に基づき公正に、資質向上は業務に関する知識・技能、名称表示には登録部門を明示、公益確保に努める
② ア(独自調査の情報は守秘の対象外)×、イ(差異はやむを得ない)×、ウ(登録部門以外を重点)×。エ・オは条文どおり○
③ ×××○○(⑤)
(ア)業務遂行の過程で与えられる情報や知見は発注者や雇用主の財産であり守秘義務を負うが、依頼者の情報を基に独自に調査して得られた情報についても、業務に関して知り得た秘密として守秘義務の対象となり得るため、「その限りではない」は誤り(×)。(イ)利害関係のある第三者又は組織の意見をよく聞くことは肝要だが、多少事実からの判断と差異があってもやむを得ないとするのは、判断の公正さを損なうもので誤り(×)。(ウ)資質向上の責務は、業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させることで、登録部門以外を重点的に向上させるという記述は誤り(×)。(エ)技術士は、業務に関して技術士の名称を表示するときは、その登録を受けた技術部門を明示し、登録を受けていない技術部門を表示してはならない。正しい(○)。(オ)技術士等は、業務を行うに当たっては、公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努めなければならない。正しい(○)。したがってア×、イ×、ウ×、エ○、オ○の⑤が正しい。
技術士等には、業務上知り得た情報の守秘義務、公益確保の責務、名称表示時の登録部門の明示、資質向上の責務などが課される。判断の公正さを損なう助言や、登録部門以外を重点とする資質向上は適切でない。
キーワード: 技術士法、技術士等の義務、秘密保持義務、名称表示、公益確保、資質向上、適性科目