
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
技術士法第4章に規定される技術士等の義務・責務について、守秘義務、公益確保、顧客の指示、名称表示、技術士補の業務、資質向上に関する(ア)〜(キ)の記述のうち、あきらかに不適切なものの数を選ぶ問題。
技術士法第4章の義務・責務に関する7つの記述のうち、不適切なものの個数を答える問題。
① 技術士法第4章の義務: 秘密保持は技術士等でなくなった後も続く、公益確保は顧客の指示・利益・守秘義務より優先、技術士補は技術士の補助に限る、資質向上に努める
② 不適切なのは、イ(退職後は制約なし)・ウ(どんな指示でも従う)・エ(守秘義務を優先)・オ(技術士補の部門表示は例外)・カ(技術士補が主体的に業務)。ア・キは適切
③ 5つ(③)
(ア)業務に関して知り得た情報を顧客の許可なく第三者に提供してはならない、という秘密保持義務の記述は適切。(イ)秘密保持義務は退職後(技術士等でなくなった後)も課されるため、「退職後は制約を受けない」は不適切。(ウ)顧客の指示が如何なるものでも指示通り実施しなければならないとする記述は、公益確保の責務に反し不適切。(エ)法は秘密を『正当の理由がなく』漏らすことを禁じ(第45条)、公益を害することのないよう努める責務を定めている(第45条の2)。顧客の利益を害するからといって常に守秘義務を優先する規定はなく、不適切。(オ)技術士補は技術士を補助する場合に業務を行うことができるにすぎず、技術士補の技術部門表示だけを例外とする記述は不適切。(カ)技術士補が技術士に代わって主体的に業務を行うことはできず、不適切。(キ)技術士は業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、名称表示している専門技術業務領域の能力開発に努めなければならない(資質向上の責務)とする記述は適切。したがって不適切なものはイ・ウ・エ・オ・カの5つで、選択肢③が正しい。
技術士等には、秘密保持義務(退職後も継続)、公益確保の責務(第45条の2。顧客の利益を理由に後回しにはできない)、名称表示の場合の登録部門の明示、資質向上の責務などが課される。技術士補は技術士を補助する場合に限り業務を行える。
キーワード: 技術士法、技術士等の義務、秘密保持義務、公益確保、名称表示、資質向上、適性科目