
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
技術者倫理と法との関わりについて、法による規制がない場合の責務、法の網の目をくぐったコスト削減、法の不合理への意見表明、社内の法令違反と再発防止に関する(ア)〜(エ)の記述の正誤の組合せを選ぶ問題。
技術者倫理と法との関わりに関する4つの記述(ア〜エ)の正誤の組合せを選ぶ問題。
① 技術者倫理は法令順守が前提で、さらに規制がなくても公衆の危険には対応する。不合理な法には改正の意見を述べることもある
② イ(法の網の目をくぐり安全を犠牲にしても問題ない)×、エ(見つかることの方が問題)×
③ ○×○×(⑤)
(ア)技術者倫理では、法を守ることは当然とされているが、専門職・専門的知識を持つ者には、それに加えて高い倫理観が必要で、法による規制がない場合でも、公衆に対する危険を察知したならば、それに対応する責務が技術者にはある。正しい(○)。(イ)法の網の目をくぐってコスト削減することを考え、それによって安全性を犠牲にしても法に反していなければ問題ないとするのは、技術者倫理に反し誤り(×)。(ウ)法に不合理な点があると信じれば、法の専門家などによく相談し、積極的に法の改定について意見を述べていく必要が生じる場合もある。正しい(○)。(エ)「やったことより見つかることの方が問題である」という考えを社内で共有するのは、不正の隠蔽を容認するもので誤り(×)。法令違反があったときは、事実を明らかにして是正し、再発防止に努めることが肝要である。したがってア○、イ×、ウ○、エ×の⑤が正しい。
技術者は、法令遵守にとどまらず、法による規制がない場合でも公衆への危険に対応する責務がある。法の抜け道を探して安全性を損なってはならず、不正の隠蔽ではなく、是正と再発防止に努める。
キーワード: 技術者倫理、法令遵守、コンプライアンス、公衆の安全、再発防止、法の改定、適性科目
同じ問題が計2回出題されています(平成27年度、平成28年度)。