
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
公共性の高い施設・設備の建設におけるデータの虚偽報告など技術者倫理違反の事例を踏まえ、新技術・新工法で関係者がとるべき対応として最も適切なものを選ぶ問題。
データの虚偽報告などの倫理違反を防ぐための、関係者の対応として最も適切なものを選ぶ問題。
① 不正を防ぐには、データを改ざんしない、社内の手順どおりに報告する、関係団体が連携して事例やノウハウを共有する。極端な一律禁止は適切とはいえない
② ①データの日常的な修正、②現場任せ、③手順を飛ばしていきなりマスコミ、⑤すべての新技術の採用中止は極端
③ ④
④は、技術評価機関や関連団体が、社会からの厳しい目が関係業界全体に向けられていることを強く認識し、再発防止策として横断的に連携して類似技術のトラブル事例やノウハウの共有、研修実施等の取組みを推進しており、適切である。①はデータを日常的に修正して発注者に提出しており虚偽報告に当たる。②は現場サイドだけで対策を考え解決後に報告するよう指示しており、組織的な対応・報告が不十分。③はトラブルの対策フローが社内にあるのに、いきなりマスコミに内部告発しており、手順を欠く。⑤は、すべての民間開発の新技術・新工法の採用を中止し、すべての従来工法にも悪意ある偽装を前提とした立会検査を導入するのは、過剰・極端な対応である。したがって④が正しい。
倫理違反の再発防止には、データの改ざんを許さない組織的な対応、社内の手順に沿った報告・相談、関係団体の横断的な連携によるノウハウ共有・研修などが有効である。過剰に厳しい一律の禁止は適切とは言えない。
キーワード: 技術者倫理、データ虚偽報告、新技術、再発防止、内部告発、組織連携、適性科目