令和元年度(再試験) II-4

科目: 適性科目 / 分野: 適性科目 / 年度: 令和元年度(再試験)

II-4 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

設計したオフィスビルの計算見落としに気づいた技術者Aと、依頼人が改修工事の事実を公表しないと主張した事例で、依頼主の同意なしに情報を開示できない、公衆の安全・健康・福祉を最優先、知る権利など、技術士としてふさわしい行動を判定する問題。

解説

この問題で問われていること

設計ミスに気づいた技術者A・Bの行動のうち、技術士としてふさわしいものを判定する事例問題。

解き方

① 技術者は公衆の安全・健康・福祉を最優先する。依頼人が公表を拒んでも、守秘義務を理由にそのまま従うのではなく説得を試みる
② 従った ア・ウ は×、説得を試みた イ・エ・オ は○
③ ×○×○○(①)

正解が正しい理由

(ア)業務に関連する情報を依頼主の同意なしに開示することはできないとして、公衆の安全に関わる改修工事の事実を公表しないという依頼主の主張に従うのは、公益確保の責務(公衆の安全・健康・福祉を最優先)に反し、ふさわしくない(×)。(イ)公衆の安全、健康、及び福祉を守ることを最優先すべきだと考え、依頼人の説得を試みるのは、ふさわしい(○)。(ウ)パニックが起きることを懸念して、技術者Bが改修工事の事実を公表しないという依頼主の主張に従うのは、公衆の安全よりも依頼主の意向を優先しており、ふさわしくない(×)。(エ)公衆の安全、健康、及び福祉を守ることを最優先すべきだと考え、技術者Bが依頼人の説得を試みるのは、ふさわしい(○)。(オ)オフィスの従業員や周辺住民の「知る権利」を重視し、依頼人の説得を試みるのは、ふさわしい(○)。したがってア×、イ○、ウ×、エ○、オ○の①が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

技術者は、公衆の安全・健康・福祉を最優先する。依頼人が事実を公表しないよう求めても、守秘義務を理由に従うのではなく、公益を守るために説得を試みる。

キーワード: 技術者倫理、公衆の安全、守秘義務、事例、公益確保、知る権利、適性科目