
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
研究における利益相反(COI)について、有償の兼業活動日の変更、競合する論文の査読の辞退、関連企業の未公開株の取得、研究成果活用型ベンチャーによる大学設備の無償使用に関する(ア)〜(エ)の事例の適否を判定する問題。
利益相反(COI)に関する4つの事例の適否を判定し、正誤の組合せを選ぶ問題。
① 利益相反の基本: 公正な判断が損なわれる(と見られる)おそれがあれば、事前に所属機関のCOI委員会に相談する。名義を家族に変えても関係はなくならない
② ウ(配偶者名義だから相談を省略)が×。ア・イ・エは適切な対応
③ ○○×○(③)
(ア)兼業の許可条件(活動日)と異なる日に活動する必要が生じたため、事前に所属大学のCOI委員会に相談したのは適切(○)。(イ)自らの研究と非常に近い競争関係にある論文の査読に、公正かつ正当な評価を行えるか不安があるとして辞退したのは、利益相反を避ける適切な対応(○)。(ウ)公的資金で開発した技術の性能試験・評価に携わったY社の未公開株を購入することは、公正な判断を損なうおそれがある利益関係であり、配偶者名義で行っても実質的には本人の利益であるため、COI委員会への相談を省略したのは不適切(×)。(エ)兼業許可を得て設立したベンチャーが、公的資金で購入した大学の設備を無償で使用する必要が生じたため、事前にCOI委員会へ相談したのは適切(○)。したがってア○、イ○、ウ×、エ○の③が正しい。
利益相反は、外部との利益関係により公正かつ適正な判断が損なわれる(又は、そう見られる)事態を指す。疑わしい場合は事前に所属機関のCOI委員会に相談し、名義を変えても関係を隠さない。
キーワード: 利益相反、COI、兼業、査読、未公開株、研究成果活用型ベンチャー、適性科目