令和6年度 II-8

科目: 適性科目 / 分野: 適性科目 / 年度: 令和6年度

II-8 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

研究成果の発表における研究倫理として、ギフト・オーサーシップ、研究費獲得者のオーサーシップ、サラミ出版(ボローニャ出版)、ゴースト・オーサーシップに関する(ア)〜(エ)の記述の適否を問う問題。

解説

この問題で問われていること

研究成果の発表に関する4つの記述(ア〜エ)について、適切なものは○、適切でないものは×とする組合せを選ぶ問題。

解き方

① オーサーシップ: 著者になれるのは研究に実質的に寄与した人。資格のない人を著者にする=ギフト、資格のある人を外す=ゴースト、細切れに出版=サラミ出版
② (イ)「研究費を獲得しただけで著者の条件を満たす」は×。(ア)(ウ)(エ)は○
③ ○・×・○・○(③)

正解が正しい理由

(ア)真の著者からの好意や強制により、著者の要件を満たしていない人を著者として記載することは、ギフト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する行為であり、記述は適切(○)。(イ)研究費の獲得者であっても、研究費の獲得だけでは論文のオーサーシップの条件(研究の構想・実施、データ解析、論文執筆、最終原稿の承認など実質的な貢献)を満たさない。したがって、研究費獲得者はオーサーシップの条件を満たすとする記述は不適切(×)。(ウ)1つの研究を複数の小研究に分割して細切れに出版することは、薄く切って食べるソーセージになぞらえて「サラミ出版」又は「ボローニャ出版」と呼ばれ、記述は適切(○)。(エ)実際には研究に実質的な寄与をしており、著者の要件を満たしているにもかかわらず、著者としてクレジットされていない場合は、ゴースト・オーサーシップと呼ばれ、研究倫理に反する。記述は適切(○)。したがってア○、イ×、ウ○、エ○の③が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

オーサーシップ(著者資格)は、研究への実質的な貢献(構想・実施・解析・執筆・最終承認など)に基づく。貢献のない人を著者にするギフト・オーサーシップ、貢献者を著者に記載しないゴースト・オーサーシップ、研究を細分化して業績を水増しするサラミ出版は、いずれも研究倫理に反する。

キーワード: 研究倫理、オーサーシップ、ギフト・オーサーシップ、サラミ出版、ゴースト・オーサーシップ、適性科目