
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
自由端に同じ荷重Pを受ける2本の片持ちばり(はり1:長さl・断面l/4×l/4、はり2:長さa・断面l/32×d)の自由端のたわみが等しいときの、aとdの条件式を求める問題。
同じヤング率Eの2本の片持ちばり(はり1、はり2)に同じ荷重Pを与えたとき、自由端のたわみが等しくなる、はり2の長さaと高さdの関係を求める問題。
① 片持ちばりの先端のたわみ=PL³/(3EI)、I=幅×高さ³÷12。P・E・3・12は共通なので「長さ³÷(幅×高さ³)」が等しければよい
② はり1: l³÷((l/4)×(l/4)³)=256/l、はり2: a³÷((l/32)×d³)=32a³/(ld³) → (a/d)³=8
③ a/d=2.0(④)
片持ちばりの自由端のたわみはδ=PL³/(3EI)で、断面二次モーメントI=bh³/12(bは幅、hは高さ)。はり1:I₁=(l/4)(l/4)³/12=l⁴/3072、L=lなので、δ₁=Pl³/(3E・l⁴/3072)=1024P/(El)。はり2:I₂=(l/32)d³/12=ld³/384、L=aなので、δ₂=Pa³/(3E・ld³/384)=128Pa³/(Eld³)。δ₁=δ₂より、1024=128a³/d³、(a/d)³=8、a/d=2.0。したがって④が正しい。
■ 片持ちばりのたわみ
片側を固定したはりの先端に荷重Pをかけたときの先端のたわみは、δ=P×L³÷(3×E×I)です(Lは長さ、Iは断面二次モーメント)。長さの3乗で効くので、はりが長いほど大きくたわみます。
■ 断面二次モーメント
長方形の断面では、I=(幅)×(高さ)³÷12です。曲げる方向の「高さ」が3乗で効きます。
片持ちばりの先端のたわみは、荷重に比例し、長さの3乗に比例し、曲げ剛性EI(I=bh³/12)に反比例する。断面の高さhは3乗で効くため、高さが同じ割合で変わると、たわみは3乗の割合で変わる。条件はa³/d³が一定という形になる。
キーワード: 片持ちばり、たわみ、断面二次モーメント、曲げ、解析