令和元年度(再試験) I-1-1

科目: 基礎科目 / 分野: 設計・計画 / 年度: 令和元年度(再試験)

I-1-1 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

相加相乗平均の関係、sinθ/θとπ分の2の大小関係、下に凸な関数(2階微分が正)におけるイェンセンの不等式についての空欄補充問題。数学の基本的な不等式の理解が必要。

解説

この問題で問われていること

n個の非負の実数の相乗平均と相加平均の関係(1)、sinθ/θと2/πの大小関係(2)、下に凸な関数における中点の値と両端の値の平均の関係(3)を問う、3つの数学的な不等式に関する空欄補充問題。

解き方

① 3つの不等式: 相乗平均≦相加平均(全部等しいとき等号)、0<θ≦π/2 では sinθ/θ≧2/π(sinθ/θ は減少し、θ=π/2 で 2/π)、f''>0(下に凸)で異なる2点なら f(中点)<平均
② ウは異なる2点なので等号なしの<(③⑤)。イ=≧で⑤
③ ≦・≧・<(⑤)

正解が正しい理由

1)相加相乗平均の関係より、n個の非負の実数の相乗平均は相加平均以下になるため、ⁿ√(a1a2…an)≦(a1+a2+…+an)/nが成り立つ(ア=≦)。2)0<θ≦π/2の範囲でsinθ/θは単調減少する関数であり、θ→0で1に近づき、θ=π/2でちょうど2/πになるため、この範囲ではsinθ/θ≧2/πが常に成り立つ(イ=≧)。3)f''(x)>0(狭義凸関数)であるとき、異なる2点x1, x2に対してイェンセンの不等式よりf((x1+x2)/2)<(f(x1)+f(x2))/2という狭義の不等式が成り立つ(ウ=<)。したがってア=≦、イ=≧、ウ=<の組合せである⑤が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

相加相乗平均の不等式(≦、全て等しいとき等号)、sinθ/θの0<θ≦π/2での単調減少性(θ=π/2で最小値2/πを取る)、狭義凸関数のイェンセンの不等式(異なる2点では狭義の不等号<になる)という3つの基本的な数学的性質を押さえておく。

キーワード: 相加相乗平均、イェンセンの不等式、不等式、設計・計画