
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
独立に製造された長さ1800mmの部材Aと1700mmの部材B(標準偏差0.4mm、0.3mm、正規分布)をぴったり接続した結合部品が3501.5mmを超える確率を、正規分布表を用いて求める問題。
長さが独立に正規分布に従う部材A、Bを接続した結合部品の長さが、3501.5mmを超える確率を求める問題。
① 独立な量の和: 平均は和、分散(標準偏差の2乗)は和。z=(値−平均)÷標準偏差で表を引く
② 平均1800+1700=3500、標準偏差√(0.4²+0.3²)=0.5 → z=(3501.5−3500)÷0.5=3.0 → 表より0.13%
③ 0.2%未満(①)
独立な確率変数の和の平均は各平均の和、分散は各分散の和となる。結合部品の平均=1800+1700=3500mm。分散=0.4²+0.3²=0.16+0.09=0.25、標準偏差=0.5mm。3501.5mmは、平均から1.5mm=3σ(1.5/0.5=3.0)離れた値なので、z=3.0以上となる確率は表より0.13%。したがって0.2%未満の①が正しい。
■ 標準偏差と分散
標準偏差は、値が平均からどのくらいばらつくかの目安です。分散は標準偏差の2乗です。独立な2つの長さを足すと、分散(標準偏差の2乗)どうしが足し算になるので、結合部品の標準偏差は√(0.4²+0.3²)=√0.25=0.5mmになります。
■ 標準化(z)の意味
z=(値−平均)÷標準偏差は、「その値が平均から標準偏差何個分離れているか」を表します。3501.5mmは平均3500mmから1.5mm、つまり標準偏差0.5mmの3個分上なので、z=3.0です。どんな正規分布でもこの形に直せば、問題の表(平均0、標準偏差1の正規分布)が使えます。
独立な正規分布に従う量を足し合わせると、平均は和、分散は分散の和(標準偏差は各標準偏差の和ではなく、二乗和の平方根)になる。標準偏差の単純な和(0.7)を用いないこと。zを計算して、正規分布表の上側確率を読み取る。
キーワード: 正規分布、分散の加法性、標準偏差、公差の積み上げ、確率、設計・計画