
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
微分方程式f'(x)=1+{f(x)}²とf(0)=1が与えられたとき、x=0における2階微分係数f''(0)と3階微分係数f'''(0)を、関係式を繰り返し微分して求める問題。
f'(x)=1+{f(x)}²、f(0)=1を満たす関数について、関係式を微分してf''(0)とf'''(0)の値の組合せを求める問題。
① 関係式f'=1+f²をそのままくり返し微分し、x=0の値を順に代入する(積の微分を忘れない)
② f'(0)=1+1=2。f''=2ff' → f''(0)=2×1×2=4。f'''=2(f')²+2ff'' → f'''(0)=2×4+2×1×4=16
③ f''(0)=4、f'''(0)=16(⑤)
f'(0)=1+f(0)²=1+1=2。関係式を微分するとf''(x)=2f(x)f'(x)。よってf''(0)=2·1·2=4。さらに微分するとf'''(x)=2{f'(x)}²+2f(x)f''(x)なので、f'''(0)=2·2²+2·1·4=8+8=16。したがってf''(0)=4、f'''(0)=16の⑤が正しい。
■ {f(x)}²の微分
{f(x)}²のように、関数の2乗を微分すると2f(x)×f'(x)になります(「外側の2乗の微分2f(x)」に「中身f(x)の微分f'(x)」を掛ける)。そのため、f'(x)=1+{f(x)}²を微分すると、f''(x)=2f(x)f'(x)です。
■ 積の微分
2f(x)f'(x)のように2つの関数の積を微分するときは、「前を微分×後ろ+前×後ろを微分」とします。2f(x)f'(x)を微分すると、2f'(x)×f'(x)+2f(x)×f''(x)=2{f'(x)}²+2f(x)f''(x)になります。
■ 値の求め方
f(0)=1から、f'(0)=1+1²=2、次にf''(0)、f'''(0)と、分かった値を順に代入していきます。
f'=1+f²のように導関数が関数自身で表されている場合は、関係式をそのまま繰り返し微分し、x=0での既知の値(f(0)、f'(0)、f''(0))を順に代入して高階微分係数を求める。f'''では積の微分則を忘れないこと。
キーワード: 微分、高階微分係数、合成関数の微分、積の微分、解析