
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
固有振動数と固有振動モードについて、構造体の固有振動数の決定要因、管路の気柱振動と境界条件、単振り子の固有振動数、熱伝導方程式と自由振動、平板の固有振動モードの数に関する記述から最も適切なものを選ぶ問題。
固有振動数・固有振動モードに関する5つの記述(構造体、気柱振動、単振り子、熱伝導方程式、平板)のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
① 振動は時間の2階微分(加速度)がある式で起こる。熱伝導の式は時間の1階微分だけなので、振動せずに単調に落ち着く
② ①形状・境界条件にもよる、②境界条件(開端・閉端)で変わる、③単振り子は f=(1/2π)√(g/L) で質量に無関係、⑤モードは多数ある
③ ④
熱伝導の微分方程式(∂T/∂t=α∇²T)は時間に関して1階微分しか含まず、時間に関する2階微分を含む波動方程式や振動方程式とは異なる。このため、時間とともに符号を変えながら振動を続ける「固有振動数による自由振動」は発生せず、温度分布は単調に減衰・緩和していく。したがって④は適切な記述である。
固有振動数は、質量や剛性だけでなく形状や境界条件にも左右される。単振り子はf=(1/2π)√(g/L)で質量に無関係、ばね-質量系はf=(1/2π)√(k/m)で質量の平方根に反比例する。時間の2階微分を含むか(振動的)、1階のみか(拡散的)で現象の性質が異なる。
キーワード: 固有振動数、固有振動モード、単振り子、熱伝導方程式、気柱振動、解析