令和3年度 I-1-1

科目: 基礎科目 / 分野: 設計・計画 / 年度: 令和3年度

I-1-1 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

ユニバーサルデザインの特性を備えた製品の具体例(自動ドア、再生速度可変機能、ピクトグラム、冷蔵庫の取っ手の位置、取扱説明書の多様な提供形式)についての記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題。

解説

この問題で問われていること

ユニバーサルデザインの特性を備えた製品に関する5つの記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題。

解き方

① ユニバーサルデザイン=できるだけ多くの人が同じように使えるようにする。特定の人(子ども等)を使えなくする設計はその逆
② ①②③⑤は使える人を広げる工夫。④は子どもを使えなくしている
③ ④

正解が正しい理由

ユニバーサルデザインの基本原則の1つに「公平な利用」があり、特定の利用者(子どもなど)を意図的に排除するのではなく、できるだけ多様な利用者が同じように利用できることを目指す。「冷蔵庫の扉の取っ手を、子どもがいたずらしないよう、扉の上の方に付けた」という記述は、子どもの利用を意図的に妨げる(排除する)設計であり、多様な利用者を包摂しようとするユニバーサルデザインの考え方とは逆行している。したがって④が正しい(最も不適切なもの)。

各選択肢について

覚えるべきポイント

ユニバーサルデザインは「できるだけ多くの人が使える」ことを目指す設計思想であり、特定の利用者(子ども・高齢者・障害者など)を意図的に排除するような設計は、たとえ安全対策等の意図があっても、ユニバーサルデザインの基本理念には合致しない。安全性を確保したい場合も、対象を排除するのではなく別の手段(誤操作防止機構など)を検討するのが望ましい。

キーワード: ユニバーサルデザイン、公平な利用、設計・計画