
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
ピアソンの積率相関係数rの性質(取り得る範囲、直線関係との対応、無相関と独立性の違い、決定係数との関係、因果関係との違い)についての記述の正誤を判定する問題。
2つのデータの関係を調べる際に用いる相関係数r(ピアソンの積率相関係数)の性質に関する5つの記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
① 相関係数rは−1〜1(両端も含む)。|r|が1に近いほど点が直線に並ぶ。r=0は「直線的な関係がない」だけで独立とは限らない。決定係数はr²。相関は因果関係を表さない
② ①は両端を除いている、③独立と同じにしている、④絶対値としている、⑤因果関係が変わるとしている
③ ②
相関係数rの絶対値が1に近づくほど、散布図上で2つのデータの並びは直線に近づく(強い線形関係を示す)という性質があり、rが0から1に近づく場合についてこの傾向を述べた②の記述は、相関係数と直線関係の対応関係を正しく捉えている。他の選択肢はいずれも相関係数に関するよくある誤解を含んでいるため、②が最も適切な記述である。
相関係数に関するよくある誤解として、「無相関(r=0)ならば独立」と「相関係数が高い(または高くなる)ならば因果関係がある(または強くなる)」という2点は特に注意が必要である。相関係数はあくまで線形関係の強さの指標であり、非線形な関係や因果関係の有無を直接示すものではない。
キーワード: 相関係数、決定係数、無相関と独立、設計・計画