令和6年度 I-3-2

科目: 基礎科目 / 分野: 解析 / 年度: 令和6年度

I-3-2 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

3次元空間の原点を始点とする2つのベクトルa, b(|b|=1)について、aの終点からbが定める直線への垂線を表すベクトルを求める問題。ベクトルの内積・射影の知識が必要。

解説

この問題で問われていること

原点を始点とするベクトルa, b(|b|=1)があるとき、aの終点(点A)からbが定める直線(原点を通りbの方向を向く直線)への垂線を表すベクトルとして最も適切なものを選ぶ問題。

解き方

① |b|=1なら、aのb方向への正射影(垂線の足)は(a・b)b。aの終点から垂線の足へのベクトル=(垂線の足)−a
② (b・a)b−a。④(b・a)bは原点から垂線の足までで、垂線そのものではない
③ ②

正解が正しい理由

bが単位ベクトル(|b|=1)であるため、aのb方向への正射影ベクトルは(a・b)bで表される。この正射影ベクトルの終点が、点Aからbが定める直線に下ろした垂線の足(直線上の最近点)になる。垂線を表すベクトルは、点Aから見て垂線の足へ向かうベクトルなので、(垂線の足の位置ベクトル)-(aの位置ベクトル)=(a・b)b-a=(b・a)b-aとなる。したがって②が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

単位ベクトルbが定める直線上へのベクトルaの正射影は(a・b)bで表される。ある点から直線への垂線ベクトルを求めるには「垂線の足の位置ベクトル-その点の位置ベクトル」という形で考えると求めやすい。

キーワード: ベクトル、内積、射影、垂線、解析