令和7年度 I-3-6

科目: 基礎科目 / 分野: 解析 / 年度: 令和7年度

I-3-6 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

平行導線上を移動する導体棒が磁界中でおもりに引かれ、電磁誘導による抵抗力と重力がつり合う終端速度を求める問題。電磁誘導の起電力、電磁力、力のつり合いの知識が必要。

解説

この問題で問われていること

間隔Lの平行電線上を速度vで動く導体abが、磁束密度Bの磁界中で電磁誘導により発生させる起電力・電流・電磁力と、おもり(質量M)の重力がつり合う一定速度(終端速度)vを求める問題。

解き方

① 導体の速度vで起電力E=BLv、電流I=E/R、電磁力F=BIL=B²L²v/R。速度が一定=力がつり合う
② B²L²v/R=Mg
③ v=MgR/(BL)²(①)

正解が正しい理由

導体abが速度vで動くと、電磁誘導により起電力E=BLvが生じ、回路の抵抗はRのみなので電流I=BLv/Rが流れる。この電流が磁界中を流れることで、導体には運動を妨げる向きに電磁力F=BIL=B²L²v/Rが働く。導体・おもりが一定速度で運動しているとき加速度は0なので、ひもの張力Tはおもりに対して重力Mgとつり合い(T=Mg)、また導体に対しては張力Tと電磁力Fがつり合う(T=F)。したがってMg=B²L²v/Rが成り立ち、これをvについて解くとv=MgR/(BL)²となる。したがって①が正しい。

各選択肢について

覚えるべきポイント

電磁誘導で生じる起電力E=BLv、電流I=E/R、電磁力F=BILという3段階の関係を順に立て、最終的にF=B²L²v/Rという形にまとめる。終端速度では加速度が0になるため、電磁力と重力(またはおもりの張力)がつり合うという条件から速度を求める。

キーワード: 電磁誘導、終端速度、起電力、電磁力、解析