令和6年度 I-3-3

科目: 基礎科目 / 分野: 解析 / 年度: 令和6年度

I-3-3 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

ニュートン-ラフソン法(ニュートン法)により非線形方程式f(x)=0の近似解を求めるフローチャートの空欄(反復式と収束判定条件)を埋める問題。

解説

この問題で問われていること

ニュートン-ラフソン法のフローチャートにおいて、f(xn)とf'(xn)を計算した後に行う更新量Δxの計算式(ア)、および反復を終了するかどうかの収束判定条件(イ)を求める問題。

解き方

① ニュートン法の更新量はΔx=−f(xn)/f'(xn)(接線とx軸の交点へ移動)。更新量が十分小さくなったら終了
② 単位で確認: Δxはxと同じ単位になるので、f/f'の形の④⑤に絞れる。終了条件は|Δx|<ε
③ ⑤

正解が正しい理由

ニュートン法は、現在の近似解xnにおける接線がx軸と交わる点を次の近似解xn+1とする方法であり、更新量はΔx=-f(xn)/f'(xn)で与えられる(f(xn)+f'(xn)・Δx=0を解くとΔx=-f(xn)/f'(xn)となる)。したがってア=Δx←-f(xn)/f'(xn)である。また、反復はΔxの大きさがしきい値εより十分小さくなった時点、すなわち|Δx|<εが成り立った時点で打ち切り、そのときのxnを近似解として出力する。したがってイ=|Δx|<εである。この組合せと一致する⑤が正しい。

この問題で必要な基礎

■ 微分f'(x)は「接線の傾き」
f'(xn)は、点(xn, f(xn))でのグラフの接線の傾き(横に1進むと縦にどれだけ変わるか)です。

■ 更新量Δxの考え方
今の高さはf(xn)で、これを0(x軸)まで下げたいとします。傾きがf'(xn)の直線に沿って進むと、横にΔx進んだときの高さの変化はf'(xn)×Δxなので、f(xn)+f'(xn)×Δx=0となるΔxを選べば、接線がx軸と交わる点に着きます。これを解いたものがΔx=−f(xn)/f'(xn)です。

■ フローチャートの「←」
「x_{n+1} ← x_n + Δx」は、右辺を計算した結果を左辺に代入する、という意味です。

各選択肢について

覚えるべきポイント

ニュートン法の更新式Δx=-f(xn)/f'(xn)は、点(xn, f(xn))における接線(傾きf'(xn))がx軸と交わるx座標を次の近似値とする、という幾何学的な考え方から導出できる。収束判定は、更新量|Δx|があらかじめ設定したしきい値εより小さくなったかどうかで行う。

キーワード: ニュートン法、数値解析、反復法、収束判定、解析

出題履歴

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