令和7年度 I-3-2

科目: 基礎科目 / 分野: 解析 / 年度: 令和7年度

I-3-2 問題画像

出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」

2変数関数の勾配ベクトル(grad f)を求め、特定の点における最急勾配の大きさ(ノルム)を計算する問題。偏微分の計算とベクトルの大きさの算出が必要。

解説

この問題で問われていること

関数f(x,y)=2x²+xy-y²について、点(x,y)=(2,1)における勾配ベクトルgrad fの大きさ‖grad f‖を求める問題。

解き方

① 長さ=√((∂f/∂x)²+(∂f/∂y)²)。偏微分は他の文字を定数とみなして微分
② ∂f/∂x=4x+y=9、∂f/∂y=x−2y=0 → √(9²+0²)=9
③ 9(①)。④(9, 0)はベクトルそのもので、長さではない

正解が正しい理由

grad f=(∂f/∂x, ∂f/∂y)であり、∂f/∂x=4x+y、∂f/∂y=x-2yと計算できる。(x,y)=(2,1)を代入すると、∂f/∂x=4×2+1=9、∂f/∂y=2-2×1=0となり、grad f=(9,0)が得られる。その大きさ‖grad f‖=√(9²+0²)=√81=9となる。したがって①が正しい。

この問題で必要な基礎

■ 偏微分のやり方
∂f/∂xは「y を定数(ただの数)とみなして、xで微分する」ことです。f=2x²+xy−y²なら
・2x²をxで微分すると4x
・xyはyを定数とみなすと「y×x」なので、xで微分するとy
・−y²はxを含まないので0
となり、∂f/∂x=4x+yです。∂f/∂yも同様に、xを定数とみなしてyで微分します。

■ ベクトルの長さ
ベクトル(p, q)の長さは、三平方の定理と同じで√(p²+q²)です。

各選択肢について

覚えるべきポイント

最急勾配の「長さ」を問われた場合は、勾配ベクトルgrad f=(∂f/∂x, ∂f/∂y)を求めた後、必ずその大きさ(ノルム)‖grad f‖=√((∂f/∂x)²+(∂f/∂y)²)まで計算する必要がある。ベクトル自体と大きさを混同しないよう注意する。

キーワード: 勾配ベクトル、grad、偏微分、最急勾配、解析

出題履歴

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