
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
職場のパワーハラスメント・セクシュアルハラスメント等について、行為者の範囲、ハラスメントの判断基準、叱責、業務上適切な指導、妊婦への配慮、SOGI、優越的な関係に関する(ア)〜(キ)の記述のうち適切なものの数を選ぶ問題。
職場のハラスメントに関する7つの記述のうち、適切なものの個数を答える問題。
① ハラスメントの判断: 相手の意思表示ではなく客観的に判断する。業務の適切な範囲の指導や、妊婦への配慮は当たらない。優越的な関係には専門知識・経験による優位性も含む
② ×はイ(意思表示で決まる)・オ(配慮をハラスメントとする)・キ(専門知識を除く)。残るア・ウ・エ・カが適切
③ 4つ(④)
(ア)行為者は事業主・上司・同僚・部下に限らず、取引先・顧客・患者・教員・学生等もなり得る。適切(○)。(イ)ハラスメントかどうかは、相手の意思表示の有無だけでなく、労働者の意に反する言動かどうかや行為の内容・状況を踏まえて判断される。不適切(×)。(ウ)同僚の前で「ばか」「のろま」などの言葉で大声で叱責する行為は、本人だけでなく職場全体の就業環境を害するハラスメントとなり得る。適切(○)。(エ)不満を感じる指示や指導があっても、客観的にみて業務の適切な範囲で行われている場合はハラスメントに当たらない。適切(○)。(オ)長時間労働の妊婦に対し、業務分担の見直しや残業量の削減を提案して配慮することは、ハラスメントには該当しない。不適切(×)。(カ)性的指向や性自認を話題にして指導する行為は、ハラスメントとなり得る。適切(○)。(キ)「優越的な関係」には、職務上の地位などの人間関係による優位性だけでなく、専門知識や経験による優位性も含まれる。「専門知識による優位性は含まれない」は不適切(×)。適切なものはア・ウ・エ・カの4つで、④が正しい。
ハラスメントは、行為者の範囲が上司・同僚・部下に限られず、被害者の意思表示ではなく客観的な状況で判断される。業務上適切な範囲の指導は該当せず、妊婦への配慮は該当しない。優越的な関係には専門知識や経験による優位性も含まれ、性的指向・性自認に関する言動もハラスメントになり得る。
キーワード: ハラスメント、パワハラ、セクハラ、優越的な関係、SOGI、職場、適性科目