
出典:公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題」
待ち行列理論(M/M/1モデル)を用いて、窓口の平均系内滞在時間を計算する問題。ポアソン到着・指数分布サービスの条件からトラフィック密度・平均系内列長を経て滞在時間を求める知識が必要。
1時間平均36人がポアソン分布で到着し、1人当たり平均50秒の指数分布に従って処理される窓口(M/M/1待ち行列)において、訪問者が列に並んでから処理終了までの平均系内滞在時間を求める問題。
① 平均滞在時間=平均処理時間÷(1−利用率)、利用率=到着率×平均処理時間
② 利用率=(36÷3600)×50=0.5 → 50÷(1−0.5)=100
③ 100秒(⑤)
到着率は36人/時間=36/3600=0.01人/秒、サービス率は1人当たり平均50秒なので1/50=0.02人/秒である。トラフィック密度(利用率)ρ=到着率÷サービス率=0.01÷0.02=0.5。平均系内列長=ρ÷(1-ρ)=0.5÷0.5=1人。平均系内滞在時間=平均系内列長÷到着率=1÷0.01=100秒となる。したがって⑤が正しい。
■ 到着率・サービス率は「1秒あたり何人」
到着率は1秒あたりに来る人数、サービス率は1秒あたりに処理できる人数です。1人の処理に平均50秒かかるということは、1秒あたりでは1/50人を処理できる、ということなので、サービス率は1/50=0.02人/秒になります。到着率も「1時間に36人」を秒に直して、36÷3600=0.01人/秒とし、単位をそろえてから公式に入れます。
M/M/1待ち行列モデルでは、トラフィック密度ρ=到着率÷サービス率、平均系内列長=ρ÷(1-ρ)、平均系内滞在時間=平均系内列長÷到着率、という3段階の公式を順に適用する。単位(時間あたり人数と秒あたり人数)をそろえてから計算することが重要。
キーワード: 待ち行列理論、M/M/1、トラフィック密度、平均系内滞在時間、設計・計画